与信管理の方法やルールの策定について

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与信金融

与信管理をする目的は、連鎖倒産の防止や資金繰り対策、そして貸し倒れ損失を作らない利益を確実に確保するといった3つが存在します。適切な与信管理をするためには、手順を踏んで準備する、これはルール策定から始めるのがおすすめのやり方です。取引先を評価する基準を会社内で格付けする、与信管理規定の形で明文化する方法も良いでしょう。格付け・支払い能力・取引レベルといった具合にリスクの度合いに応じた格付けの定義を行います。

例えば、格付けSランクの支払い能力は非常に高く、取引は継続できるレベル、格付けがBの支払い能力は平均的になるけれども取引は要注意、Dランクは問題ありで危険、Eランクは重大な問題があり取引は不適格、このようにいくつかのランクを造り分析します。次に、取引先の信用力を定量・定性評価を行って分析しますが、定量評価は財務諸表を点数化するやり方が一般的です。定量評価の指標としては、売上高・資本金・従業員数・自己資本比率・利益率・増収率・流動比率、これらの項目を指標にします。定性評価の中では、数字に表れていないリスクを考慮して社内で格付けを調整します。

このとき、取引先と接点を持っている担当者にヒアリングを行って総合的に判断しなければなりません。なお、定性評価の指標の例としては、取引金融機関・担保設定・業界での優位性・経営者の力量・同業者の評判、など取引先のイメージおよび親密度など先入観が評価に影響を与えないようにするのがコツで、定性評価は客観的事実を基にして判断を下すことが重要です。

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