与信限度額の設定や契約および継続管理

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与信金融

与信管理の方法は、与信管理のルールを作ることから始めます。このとき、取引先を評価する基準として社内格付けを行い、定量評価と定評評価により取引先の信用力を分析します。その次ぎに行うのが、与信限度額の設定で、社内格付けをベースに取引ごとの信用限度額を設定します。現状の取引額が社内格付けと比べて適切であるのか否かを判断、現実的な限度額を決めます。

仮に、毎月の平均取引額が300万円で売掛金の回収期間が3か月のとき、平均保有債権額は300万円×3か月=900万円になります。今まで未回収の発生がなく支払い能力においても特別な問題がなければ、限度額を1、000万円に設定しても特別問題が起こることはありません。社内格付けから未回収のリスクが懸念される取引先の場合は、取引額を見直す必要性があるなど信用限度額の設定を行うことで見えて来ます。なお、決定を行った与信限度額に基づいて取引先との交渉をしなければなりません。

取引条件に対して合意が得られたときには契約書を交わして限度額内で取引を始めれば良いわけです。以降、支払い前に追加取引が生じたときにはその都度限度額を超えていないか、注意深く観察することが大切です。話の流れなど担当者レベルで決めてしまうなど、このような安易な行動を避けることも与信管理に必要になる要素の一つです。また、売掛金を確実に回収することも重要なポイント、期日通りに請求書の発行を行い支払いの遅延が生じたときには督促などの継続管理も欠かせません。

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